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ホステル日記:Jのこと 2009.09.26

 Jという名の年齢不詳のその男はいちおうわたしの滞在しているホステルの“スタッフ”らしいが、まともに働いているところをあまり見たことがない。日がな一日入口あたりに座って、煙草を吸うかビールを飲むかしながら外を眺めている。陽が落ちるとロビーでテレビを観ている。わたしの個人的な調査によると平均して一日ひとケース(12本)のビールを空けている。先日は酔って雇用主であるはずのオーナーの悪口を大声でまくしたてていて、カウンターに座っている同僚にたしなめられていた。ちなみに昨日はわたしの部屋の階のトイレで夜中まで断続的に酔っぱらって盛大に吐く声(というかほとんど“音”)がしたのでこっそり覗いてみたらJだった。

 わたしの部屋にはデフォルトのはずのクローゼットがないので、もう3週間以上が経つというのに未だにスーツケースを床に広げてたたんだ服を格納している。初日からクローゼットをくれと言い続けてついに先週新しいクローゼットのキットが届いたが、オーナーが組み立てと取り付け役にJを任命した時点でわたしはついに諦めた。

 ここ最近、夜中にホームレスのおばちゃんがこっそり入ってきて、ゴミをあさったりビールの空瓶を持ち去ったりするようになった(酒屋に持っていけばデポジットとして1本当たり何セントかもらえるのだろう)。共用のキッチンにいきなりいるのでちょっとぎょっとするが特にそれ以上何をするわけでもない。けれど気になった人でもいたのか、セキュリティが強化されるようになった(といっても「鍵ちゃんとしめろ」という貼紙がされただけ)。それでもたまに見かけることがあるので一体どこから入っているんだろうと不思議に思っていたのだけれど、一昨日Jが招き入れているところを目撃した。「S(別のスタッフの女性)に見つかるなよ、うるさいから」と言って、両手に瓶を抱えたおばちゃんにドアを開けてやるJ。

 …と、それだけの話。


 ご近所風景

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