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雨のこと 2009.08.12

 予想外にアウトドアな旅になったこともあって(別エントリ参照)、たくさん雨に降られた。念のため、と思ってバックパックの底に入れておいた$1ショップのポンチョと$2の折りたたみ傘がかなり活躍した。

 山の上でこんなに雨に降られたのははじめてのこと。雲から雨が降ってきている、というよりは、雲がやわらかい天井みたいにするする降りてきて頭から全身を覆われるような不思議な感覚だった。あぁ雲も雨も、もとは同じなのだなーと当たり前のことを強く強く実感した。これは"雨"、これは"雲"、という認識に普段いかに縛られているかということ。


 いろいろな雨を見た。どこまでも見渡せる平原を滑るように降る雨も、山のてっぺんを包むように降る雨も、街をホースでじゃばじゃば洗うかのような雨も見た。



 雲のうまれるところも見た。


 三重にかかった大きな虹も見た。


 雪も見た。


 同じ"水"でありながら"雨"であったり"雲"であったり"雪"であったり。

 たとえば"雪"という統一概念がそもそも恣意的なもので、決して人間全体に普遍的な認識ではないということ(※)ですら、実感をもつのはなかなか難しい。そこからさらに一歩ひいて、そうした個々の人間(集団)の認識的態度ですら、所詮自然に対峙するための人間の精一杯の足掻きでしかないということは、人間にまみれて暮らしていると気づけない。


※ このあたりの話、真偽についてやいのやいの言うほど消化できている情報でないのでそのへんはノーコメントに。ただ、例の話が真である可能性をいったん信じてみたことで、"ことば"なり"認識"なり"人間"なりに対する考えかたそのものにもたらされた大きな転回自体は評価されるべきだと思う。

 もうちょっと生意気を続けると、きっかけになった事例の真偽の追究にきゅうきゅうになって、肝心の(はずの)その提案が巻き起こそうとした議論の内容がおろそかになることってわりによくあるのではないかと思う。たとえばあれ、と挙げるのはさすがに怖いのだけれど。


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