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なまえのこと 2009.04.19

 Sergio(日本語でなじみのある表記だとセルジオ、なのだろうけど、本人の発音をもとにするとサージェゥ、という感じ)というコロンビア出身の友達とおしゃべりしていたら、日本の名前について尋ねられた。コロンビアでは名前は結構パターンが決まっているらしい。アラビア語圏の名前が「モハメド」と「アブダッラ」が相当な割合になっているのと同じように、名前然とした名前・名前として存在するべくして存在している名詞の中から選ばれるという。そう思うと日本人の名前は漢字や音の組合わせで勝手に決められるのでかなりフレキシブルだと言える。相当なバリエーションがあるけど「子」とか「美」とか付くものが伝統的、しかし最近はそれもだいぶ変わってきていて、ずいぶん妙ちきりんな名前も目にする、というようなことを話した。

 するとSergioが「実は僕のおじさんヨシミっていうんだ」。ヨシミ!?近所に日本からの移民でもいたのだろうかと思って聞くと、「おばあちゃんがおじさんを妊娠しているときに日本の映画を観て、主人公がかっこよかったからその名前をつけたらしいよ」とSergio。よくわからない理由だ。「僕にもおばあちゃんが何を考えてたのか理解できない」。それにしてもヨシミ…。「すっごく浮いてた。コロンビア全体でも、兄弟の中でも変わってるから。だって君のおじさんがひとりだけカルロスって名前なのと同じことだよ」カルロス…確かに浮く。じゃあこどもができたらカルロスにするわー、女の子ならパトリシア(←コロンビア女性に多い名前だそうだ)、みたいな冗談を言ってしばしふざけた。

 それから日本の名前は家ごとの伝統もあるという話になり、わたしの祖母・母・姉・わたし全員「子」がつくと教えた。そしたらSergio、「じゃあ君も娘ができたらその伝統を守らなくちゃいけないじゃないか!」。うんまぁそうかもねー、と返すと、うれしげに「パトリシア子で決定だね!」

……。


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Sergioのおばあさん(とおじさんの人生)に多大な影響を与えた映画をSergioは観たことがないとのこと。50年くらい前の、ヨシミという名前のパイロットが主人公の日本の映画をご存知のかたはぜひ教えてください。

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