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べじ 2009.07.24

 先日友達のルームメイトのカナディアンガイのバースディパーティに招いてもらった。このパーティというのが、主役はアルコールを一切摂らないし、ゲストにVegan(乳製品もアウトのベジタリアン)はいるわ、小麦アレルギーはいるわの大変ハードルの高いパーティだった。ベジタリアンの分類については詳しいページがあった→こちら

 友達も米粉とチョコレートのケーキにしてみたり、トルティーヤ(とうもろこし原料)を駆使してみたりと奮闘していた。わたしはTim HortonsのTimbitsを持参して、アルコール以外は○の主役には喜んでもらえたのでひとまず安心した。

 日本ではアレルギーはともかくとして、好き嫌いは悪/なんでも食べるのはよいこと、という認識が根強いような気がする。わたしの地元のようなど田舎では特にお年寄りに食品アレルギーを「贅沢病」だと思っているひとも未だにいて、ただでさえ症状と対応に悩まされている方は辛かろうと思う。こちらでは宗教的な背景の多様さも手伝ってか、自分の食べるものを自分で選択し、その選択を貫いていくことが権利として浸透しているような印象を受ける。

 電車の中なのでおおっぴらに写真を撮れないのだが、子犬と子牛、子猫と子豚、インコとひよこの写真をそれぞれ並べて、「片方はかわいい、片方はおいしい?」という広告がある(Toronto Vegetarian Association)。節操なく食べるものとしてはちょっとえぐいなーと思ってしまう。

 特別宗教的な背景のない、いわば健康志向やヒューマニズムからの菜食主義であっても、食材の選択が合致する宗教のアプローチと結びつきやすいのがおもしろい。宗教団体のほうでもその近縁性をうまくプロモーションに利用している節がある。ヨガやベリーダンスのブームとあいまって「インドに学ぶ☆健康生活」みたいなノリになっているのかもしれないが、ヒンドゥと菜食の一緒くたになった活動は何度か見かけた。肉魚はおろか、たまねぎやにんにくも一切召し上がらないインド研究者の先生のことを思い出す。

 先日のFestival of India(お祭り自体について書いた記事はこちら)でも、前出のToronto Vegetarian Associationのブースが出ており、そばにこのような展示があった。
From Festival of India

 屠殺している人間の顔が牛に、されている牛の顔が人間になっている。これは子犬と子牛よりさらにえぐい。当人たちにとってみてもインパクト大なのか、Tシャツになって売られていた。おそらく冗談半分だと思う…


 パーティに来ていたVeganのカップルに菜食ライフの話を聞き、代替肉と野菜のトルティーヤをいただいた。これまで出会ってきたベジタリアンがみな口を揃えて言うように、イメージされるよりずっと食生活は豊かだと繰り返していた。最近は代替肉の種類も充実しており、味が物足りないなんてことはないのだそうだ。確かにいただいた代替肉はとてもおいしかったし、一緒に行ったコリアンの友達は言われるまでちっとも気付かなかった。

 なんといってもベジタリアンにとって強い味方はTofuで、ほんとに日本食はすばらしーと褒められた。去年の夏禅寺で食べた精進料理は毎度毎度おいしかったし、こんにゃくや里芋なんかも、栄養分はおいて味を似せるだけならば肉の代わりとして結構ポテンシャル高いのではないだろうか。

 Purtugal Village近くの公園で見つけた謎の落書き"TOFU"
From Brazilian Town & Portugal Village





肉食関連本過去に読んだもの雑多に。

狩りをするサル―肉食行動からヒト化を考える狩りをするサル―肉食行動からヒト化を考える
(2001/03)
クレイグ・B. スタンフォード

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ドキュメント 屠場 (岩波新書)ドキュメント 屠場 (岩波新書)
(1998/06)
鎌田 慧

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第?部 第3章「生きものを屠って肉を食べる」
フィールドワークへの挑戦―“実践”人類学入門フィールドワークへの挑戦―“実践”人類学入門
(2006/04/20)
菅原 和孝

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ヒトは食べられて進化したヒトは食べられて進化した
(2007/06/28)
ドナ・ハートロバート W.サスマン

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 「食」のエスノグラフィー読書会は楽しかったのでもう一回やりたい。食べものつきで。

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