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トロント食べもの紀行 2009.06.27

 ルームメイトのおねえさんがバイト先の余りものをお裾分けしてくれた。
 
 カナダでもロス生活…(註:ロス=最近話題になっているらしいコンビニの廃棄食品。わたしの元バイト先では従業員がもらえたので、だいぶ家計を助けていただいた)。

From Meals


 「どこ料理ですか?」
 「んー、なんかね、どこでもないらしい。オーナーはアフガニスタン出身だけど奥さんはイタリアが混じってて、従業員はチャイニーズと東南アジア系のひととわたし(日本人)だし。テイストもごちゃごちゃで、メニューもころころ変わるし」

 とのこと。真ん中よりすこし左に寄ってのっかっているのはサモサというわりによく見かける料理。春巻みたいな生地に、れんず豆?(色はグリーンピースのようだけど平べったい形)とにんじん、なにかの芋みたいなペーストがはいっている。クミン?(黒っぽい種のようなもの)がたくさん入っているけれど、カナディアン仕様なのかくせのない味。

From Meals

 右上は北米っぽいサラダバーのサラダ。右下はそうめんの焼きそば、といった風情の麺料理。さやえんどうとにんじんの細切りがはいっている。串に刺さっているのはチキンとパプリカ。左下はなすとイタリアントマトに甘辛いソースの揚げびたしのようなもの。左上が白身魚のトマトソースで、20年間生きてきて未だかつて食べたことのない味だった。

 どれもおいしかった……

 ので、正直言ってどこの料理かなんてことはわりにどうでもよくなってくる。

 奥野克巳先生も、ワールドミュージックとエスニック雑貨を例に「上滑りする文化」と題して書かれているけれど、音楽や雑貨や料理の喚起する関心は、その"単なるファン"にとって、必ずしもその出どころの"文化"に対する探究心を呼び起こすものではない。

 日本で、「意味とかよくわかんないですけど、きれいだから」と言って自分でアレンジしたメヘンディを身につけ、アフリカ雑貨のお店に勤めるひとに会ったことがある。そのお店がみんぱくのミュージアムショップに卸していると聞いて苦笑いしてしまった。

 おいしいとか気持ちいいとかかっこいいとかいう快楽の価値観の前で、真正性はあまりに脆弱で、存在意義を主張しにくい概念だ。


 ジャパニーズレストランのお寿司。

From Meals

 手前から、謎の海藻、とびこ、サーモンのマヨネーズ和えの軍艦巻き。うしろはほっき貝。とにかく色の鮮やかなものが人気。

コメント

食べ物のコラージュ

素敵だね!

2009.06.30 | URL | akipponn #OARS9n6I [ 編集 ]

 トロントは街全体がコラージュといってもいい土地ですが、中でも食べものはいい具合に混ざっています。寿司がSUSHIとしてアイデンティティを確立しきっているように、すっかり元の形を離れてCanadian〇〇として食べられているものもあります。クレオール料理…?ルーツがどうこういう前に、おいしいものはおいしいので抗えないんですよね…

2009.06.30 | URL | fumico #3jISyIMY [ 編集 ]

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