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研究者の情報発信を考える 2009.06.21

 以前、ネットという便利な世界がせっかく与えられているのだから、自分の情報を自分で管理して発信していかなくちゃ、ということを書いた。少なくとも自分で自分の情報のイニシアティヴをとることはすべてのひとにとって必要だと思うのだけれど、なかでも、これからケンキュウシャを名乗る可能性のあるわたしと同世代くらいのひとは、好むと好まざるにかかわらず、つべこべ言う間もなく、その必要に迫られていると思う。これを前提に、具体的な方法について考えたい。

 書きながら、「情報」という言葉の定義の曖昧さが自分でもきもちわるいのだけれど、それはまた別のはなしになってしまうので、ここでは研究者がどんなことをしているか、というざっくりした意味合いで進めていく。


 研究者が情報発信する方法―逆側から照射すると、あるひとがある分野のある研究者について知りたいと思ってネットで検索をかけたときにぶちあたる可能性のある情報源は以下のようなものが考えられる。ややこしいのと部分的にしか知らないのとで、電子ジャーナルや論文閲覧サービスはここでは除外した。研究者自身の「情報へのコミット度」とでもいうか、「その情報が研究者自身の手でどうにかなる度」の低い順から高い順に並べてみる。

・匿名の誰かが発信した情報
 (学生のブログやTwitterなど、Amazonなどで著書についたレビュー、掲示板)

・ひとに関する情報サービス
 (あのひと検索SPYSEEなど)

・研究者情報サービス
 (ReaD、やや限定的なところでフィールドネットなど)

・所属機関の情報
 (大学・研究所のHP)

・研究者と一緒につくってくれる情報サービス
 (なんといってもResearcher Zukan

・研究者自身が発信していく情報
 (個人HP、ブログ)


 こうして並べてみると、明らかに本人の意思のはたらいていない情報にぶち当たる可能性がなんて高いんだろうと思ってしまう。情報に対する研究者自身の言い分ののっかり具合が、名無しさんの発信した情報は完全に0:100だし、Researcher Zukanで50:50だろうか。100:0の情報源があるのとないのの差は、非常に大きい。


 とはいえ、発信したーいと思う研究者にとって問題となってくることもたくさんあるはずだ。たとえば

・発信する情報の著作権
 (たとえばブログに書いたことを他のひとが引用するのをどういう形でどこまで許すか。逆に出版した自分の本の内容をウェブで公開することに出版社側からストップがかかったりすることもあるのでは)

・ウェブ情報をマネジメントするスキル
 (これは時代の流れが解決しつつあり、また解決しなくてはいけないことだと思うのだけれど、実際大学で「わたしはメールはわからないので一切使いません」と胸を張っておっしゃる教授がいらっしゃるものだから…)

・情報管理に使う時間
 (スキルの有無とも関係してくることか?忙しいのでHPの制作は業者まかせ、更新は院生まかせ、という状況もありえる。それでは無意味…)


 というあらゆる艱難辛苦を乗り越えて、しっかりはっきり自分を売っていっている先達を、分野問わずたくさん知っている。見習わねばなぁ

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